羽状複葉を持つ様子は、一見、イヌザンショウによく似ています。
 2011年秋、青い液果を多数穂状につけているのを観察したのですが(4段目左側の写真)、名前が分からず、植物園の担当の方に教えていただき、サンショウモドキと分かりました。

 南米原産の常緑小高木で、コショウボク属とする資料もあります。

 日本では、アメリカの占領中、ハワイからの荷物に付着して小笠原諸島に侵入したと考えられ、野生化しているそうです。

 世界中のマングローブや湿地などで繁殖し、国際自然保護連合IUCNの世界外来入種ワースト100に含まれ、海外では問題視されていますが、沖縄などでは、観賞用に栽培されているようです。

 雌雄異株です。集散花序の多数の白い花をつけるとのことですので、は、今後観察したいと思います。



【サンショウモドキ(原色牧野植物大図鑑から)】
 ブラジル原産。南アメリカや太平洋諸島の熱帯,亜熱帯に広く帰化,小笠原諸島の父島にも帰化して定着している常緑小高木。
 高さ2〜3m。
 大形の羽状複葉を枝先に集める。小葉は長さ3〜8cm,2〜3対がつき,頂小葉が最も大きい。
 花期は、初夏。枝の先端に集散花序をつけ、多数の白色小花をつける。花は径3〜4mm,5弁。
 花後に、球形の液果を多数穂状に生じ,赤熟し、鳥によって散布される。

DSCN4019bサンショウモドキ 13.12.03県亜熱帯植物園

サンショウモドキ  ウルシ科 サンショウモドキ属 別名 アカツユ

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DSCN4023bサンショウモドキ 13.12.03県亜熱帯植物園

DSCN9937サンショウモドキ 11.10.19県亜熱帯植物園

DSCN9932サンショウモドキ 11.10.19県亜熱帯植物園

DSCN4021bサンショウモドキ 13.12.03県亜熱帯植物園

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DSCN9933サンショウモドキ 11.10.19県亜熱帯植物園