都城市早水公園 『緑の相談所』 で、稀少種のオムナグサを観察する機会に恵まれました。

 ハワイ・南アメリカ・ガラパゴス諸島などに分布しており、国内では、 宮崎県(青島)と八丈島・小笠原で確認されている植物とのことです。

 都城市高崎町に群生していたものを最近、同相談所で採取し、現在、調査・観察中とのことでした。

 宮崎県では、青島でのみ、確認されている植物ですので、今後の調査が進めば、大変貴重で新たな稀少種データが得られるかも知れません。

 幸運なことに、そのオムナグサを撮影させていただきましたので、早速、ホームページに掲載することにしました。

 花は、花弁が深裂して先が鋭く、とても小さい白い清楚な印象の花です。

 二日間にわたって観察し、撮影を試みました。
 どうやら、花は午前中に開花し、午後には閉じてしまい、ずっと見ることはできませんでした。

 今後、群生する現地を訪ね、観察したいものです。


 その後、オムナグサの群生地を訪ね、驚くほどたくさんのオムナグサを観察しました。
 群生地の様子を別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。



オムナグサ(日本の野生植物(平凡社))】
 低地に生え、雑草化している1年草。
 茎は、細かく枝を分ける。
 葉は対生し、短い柄があり、草質、円心形で3脈あり、先は円形。托葉は剛毛状。
 花期は4~5月、蕚片は細い長楕円形、細かい腺粒があり、長さ約3mm。
 花弁は、倒披針形で白色、2中裂し、裂片は先が鋭形、顎よりやや短い。
 雄蘂は5個で、顎より短い。
 蒴果は卵形で、長さ約2mm。種子は数個、長さ0.5mmで乳頭状突起がある。
 宮崎県(青島)と八丈島・小笠原にあり、ハワイ・南アメリカ・ガラパゴス諸島などに分布している。
オムナグサ  ナデシコ科 ヤンバルハコベ属
DSCN2605c オムナグサ 15.10.20 早水公園
DSCN2617c オムナグサ 15.10.20 早水公園
DSCN2625c オムナグサ葉&托葉 15.10.20 早水公園
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DSCN2624c オムナグサ 15.10.20 早水公園
R0018258 オムナグサ 15.10.18 早水公園
DSCN2631c オムナグサ 15.10.20 早水公園