地中海沿岸原産の多年草で、広い地域にわたって帰化しているそうです。
日本で確認されたのは1945年ごろだったそうですが、その後、関東より西の地域に急速に広まったといいます。
現在では、道端や河原、荒れ地などでごく普通に見られ、ススキ、ヨシなどとともに大型イネ科の代表種となっているといいます。
草丈は1〜2m近くに達し、よく大きな群落となっているようです。
撮影した宮崎市の大淀川堤防も、一面の大群落でした。
葉は、ススキの葉に似ていますが、ススキのように葉の縁でうっかり手を切るようなことはないといいます。
茎頂の円錐花序に、大量の小穂をつけます。
ちょっと黄色みがかったような赤茶色っぽい花序です。
花序の小枝は、同じ節から数本、輪生して横に広がります。
セイバンモロコシの小穂には2つのタイプがあって、ふつうそれが対になってついているといいます。
1つは柄はないが、芒はある両性のタイプで、もう1つは柄はあるが、芒はない雄性のタイプだそうです。
赤みの強い小穂を見かけましたので、写真を追加しました(4〜5段目の3枚の写真)。
セイバンモロコシ イネ科 モロコシ属
R0017007セイバンモロコシ 14.10.31道の駅フェニックス
N107014 セイバンモロコシ 06.10.6 宮崎市大淀川堤防
R0017008セイバンモロコシ 14.10.31道の駅フェニックス
R0017009セイバンモロコシ 14.10.31道の駅フェニックス
N107012 セイバンモロコシ 06.10.6 宮崎市大淀川堤防
N107010 セイバンモロコシ 06.10.6 宮崎市大淀川堤防