ヤマジソ  シソ科 イヌコウジュ属   国:準絶滅危惧   県:絶滅危惧TB類

 美々津海岸でアゼトウナを撮影した折、海岸の遊歩道の岩場で、見かけました。
 地面を覆うように群生しており、一見、ウツボグサかと思うような姿でした。

 県総合博物館に照会したところ、ヤマジソと分かりました。
 図鑑で調べるヤマジソは、むしろ、イヌコウジュそっくりで、撮影したこのヤマジソとはあまり似ていません。

 県総合博物館の見解は、その点も含めて、ヤマジソに間違いないとのことでした。

 なお、ヤマジソは、個体数も少なく、絶滅が危惧されており、国及び県の絶滅危惧種に指定されています。



【ヤマジソ(原色牧野植物大図鑑から)】
 日本各地及び朝鮮半島南部に分布。
 日当たりのよい山野や丘陵地に生える1年草。
 茎は、四角く、高さ10〜30cm,紫色を帯び、開出毛がある。
 葉は、長さ1〜3cm。
 花は、夏から秋,がくは長さ約3mmで,果時には5〜7mmとなり,毛がある。
 花冠は、長さ約3mmである。
 全体に臭気があり、チモールを含むが,駆虫剤にするためのヤマジソは本種ではなく、他種を誤認したもの。

P1070912-3ヤマジソ 08.10.27 美々津海岸

P1070911-3ヤマジソ 08.10.27 美々津海岸

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