砂土原の巨田大池のオニバスの花を散策中、水面に多くのヒシが浮いていました。
 葉は菱形で、水面に放射状に規則正しく広がっていましたので、ヒシと分かりました。

 葉柄は、ふくらんで内部がスポンジ状の浮きとなっていました。ホテイアオイに似るが、水面から葉を持ち上げることはないといいます。
 また、完全な浮き草ではなく、長い茎が池の底に続いているのだそうです。 

 花は両性花で、花びらは白く、葉のすき間から水面に顔を出して夏に咲くといいますので、オニバスの花を探している秋には、ヒシの花は全く見られませんでした。

 2010年の夏、水面に顔を出して咲いている白いヒシの花を見かけましたので、花の写真を追加しました(下の5枚)

 なお、【10月の野の花】 のページから、【7月の野の花】 のページに変更しました。


 同年の10月、水面に浮かぶヒシの葉を裏返して調べてみると、果実が稔っていましたので、記録のため、写真を追加しました(5段目右側〜6段目の3枚)



【ヒシ(原色牧野植物大図鑑から)】

 北海道,本州,四国,九州及び台湾,朝鮮半島と中国の温帯から亜熱帯に分布し,池や沼に生える1年草。
 葉は径6cm位で、表面には光沢があり,裏面の脈上に毛がある。
 花は、夏から秋,核果のとげは2本。
 ヒシ類の実は、食べられる。
 和名の緊(ひし)は、実の鋭いとげによる。またひしぐの意味ともいわれる。菱形はヒシの葉あるいは果実に由来するという。

DSCN5204 ヒシの果実 10.10.10 宮崎市佐土原 巨田大池

R0010833 ヒシ 10.08.08 宮崎市佐土原 巨田大池

R0010847 ヒシ 10.08.08 宮崎市佐土原 巨田大池

DSCN4161 ヒシ 10.07.31 宮崎市佐土原 巨田大池

DSCN4300 ヒシ 10.08.08 宮崎市佐土原 巨田大池

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DSCN5205 ヒシの果実 10.10.10 宮崎市佐土原 巨田大池

DSCN5192 ヒシの果実 10.10.10 宮崎市佐土原 巨田大池

P1150962 ヒシ 09.10.31 宮崎市佐土原 巨田大池

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DSCN4153 ヒシ 10.07.31 宮崎市佐土原 巨田大池

P1150957 ヒシ 09.10.31 宮崎市佐土原 巨田大池

ヒシ  ヒシ科 ヒシ属