人家近くの林縁の湿潤な崖面で、群がって生えているネコノメソウを見かけました。

 ちょうど開花期とみえ、黄緑色の萼片の上に黄色い花をつけ、人目を引きつけるコントラストです。

 近寄ってよく見てみると、茎、葉の全体に長毛を散生していますので、ヤマネコノメソウのようです。

 数日後再訪してみると、黄色い花のほとんどは果実となり、中には果実が烈開して褐色の種子も観察できました。

 なお、シロバナネコノメソウヨゴレネコノメソウも別ページに掲載してありますので、あわせてご覧ください。



【ヤマネコノメソウ(原色牧野植物大図鑑から)】
 北海道西南部,本州,四国,九州,及び朝鮮半島,中国東北部に分布し,人家近くの日かげや石垣の間などに生える多年草。
 全体に長毛を散生し、多汁質でもろい。
 茎は高さ10~20cm,花後に根もとに径2~4mmの肉芽をつける。
 根生葉は長い柄があり,茎葉は互生する。
 花は早春,花弁はない。
 種子の表面に細かな突起がある。
ヤマネコノメソウ  ユキノシタ科 ネコノメソウ属
R0018703 ヤマネコノメソウ果実 17.04.06 都城市
DSCN4184c ヤマネコノメソウ 17.04.06 都城市
R0018752 ヤマネコノメソウ種子 17.04.12 都城市
R0018760 ヤマネコノメソウ種子 17.04.12 都城市
DSCN4180c ヤマネコノメソウ 17.04.06 都城市
DSCN4177c ヤマネコノメソウ 17.04.06 都城市
DSCN4206c ヤマネコノメソウ果実 17.04.12 都城市
DSCN4193c ヤマネコノメソウ 17.04.12 都城市
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