P5020004-3タツナミソウ 09.5.02小林市永田平

タツナミソウ  シソ科 タツナミソウ属  

 タツナミソウの仲間で宮崎に多いのは、コバノタツナミといわれています。

 今まで観察したのもほとんど コバノタツナミだったようですが、08年4月下旬、県農試亜熱帯作物支場(南郷町)内の草原で、今まで観察したコバノタツナミとはまったく様子の違う、やや大きなタツナミソウが見事に群生しているのを見かけました。
 日当たりの良い草原に群生し、花をたくさん咲かせていました(上から3枚の写真)

 また、09年5月に、小林市永田平公園の草原でも、鋸歯の多い葉をつけた大型のタツナミソウを見つけましたので(4段目以降の写真)、これらをホームページに載せることにしました。

 コバノタツナミとタツナミソウの違いは、名前のとおり、小型のものがコバノタツナミとされているほか、葉の鋸歯がコバノタツナミは少なく、5〜6対しかないのに対して、タツナミソウの鋸歯は、7〜14対と多い、また、コバノタツナミは、葉に軟毛が多く、別名ビロードタツナミと呼ばれている等が相違点とされています。


 これらを参考に、いろいろ調べたところ、県農試亜熱帯作物支場の草原で 観察したものも、小林市永田平公園で観察したものも、タツナミソウと思われます。

 なお、県薬草・地域作物センターの白花の写真も載せておきます(右段上の写真)


 2010年5月、小林市永田平公園のタツナミソウに果実が稔り、開裂しているのを見かけましたので、写真を追加しました(左下段の2枚)。


【タツナミソウ(原色牧野植物大図鑑から)】

 アジア東部及び南部の温帯に広く分布。
 本州,四国,九州の山野の林の縁や草原に生える多年草。
 茎は、四角く高さ20〜40cm,白い開出毛が密生する。
 葉は、長さ1〜2.5cmで、両面に軟毛が密生する。
 花は、初夏。
 花冠は長さ約2cmで、基部は直角に曲がって直立する。  がくの上には、円形の付属物がある。 
 和名の立浪草(たつなみそう)は、花穂を波しぶきに見立てた。

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DSCN2324タツナミソウ花&果実 0.05.15小林市永田平

P1130343-7タツナミソウ 09.5.02小林市永田平

P1120260-3タツナミソウ 09.5.02小林市永田平

P1130349-7タツナミソウ 09.5.02小林市永田平

P1030788-1タツナミソウ 08.4.29薬草・地域作物センター

P1030667-1タツナミソウ 08.4.26南郷町

DSCN2324タツナミソウ果実 0.05.15小林市永田平

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P120257-3タツナミソウ 09.5.02小林市永田平

P1030668-1タツナミソウ 08.4.26南郷町

P1030666-1タツナミソウ 08.4.26南郷町