長い間、川南湿原については、具体的に知らずにいましたので、『川南湿原は自然の宝庫 (08.10.5付け宮崎日日新聞)』 の記事を頼りに、現地に出向いて調べてみることにしました。
何とか湿原に辿りつきましたが、整備中とのことで、肝心の湿原は、周囲を厳重にして閉鎖されていました。
その足で、役場の担当部署を訪ね、開園スケジュールを聞いたところ、一般公開は1〜2年先とのことで、ガッカリしながら、帰路につきました。
その1年後、『川南湿原 今日から一般公開 (09.11.25付け宮崎日日新聞)』 の記事を見て、早速、湿原に出掛けました。
ところが、植物の休眠期のため、オープニング後1週間だけの一般公開ということでしたので、とうとう湿原の植物観察は、翌春までお預けとなりました。
翌春の2010年4月11日、いよいよ、川南湿原が本格的に開園しました。
早速、湿原に出向いて、一番初めに観察した植物が 、コモウセンゴケです。
霧島山麓に多く見られるモウセンゴケは、花期が6〜9月、花色は白ですが、コモウセンゴケは、花期4〜5月、花色は紅色です。
外見状の差は、それ位ですが、大変小さな植物ですので、地面に這いつくばって観察し、撮影した次第です。
同じ年の夏、美しい花びらを開いたコモウセンゴケの花を見かけましたので、花の接写を試みました。
接写した花の写真を追加しました(5段目左側の写真)。
【コモウセンゴケ(原色牧野植物大図鑑から)】
宮城県から四国,九州,琉球列島,及び台湾,中国,東南アジア,オーストラリアの暖帯から熱帯に分布。
山麓や原野の日当たりのよい湿地に生える多年草。
葉は根生,地面に伏し、車輪状,柄は明瞭でない。
紫紅色の腺毛を密生,小虫を粘液で捕える。
花は夏,長さ10〜15cmの花茎を直立,淡紅色の小花をつける。
和名は、小形のモウセンゴケ。
コモウセンゴケ モウセンゴケ科 モウセンゴケ属 県:絶滅危惧U類
R0010752-1コモウセンゴケ花 10.08.01川南町川南湿原
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