クマガイソウの自生する高千穂町の鳥屋岳癒しの森の中腹で、キケマンと思われる黄色い花を見かました。
キケマンの仲間で、草姿がよく似ている植物は、ミヤマキケマン、シマキケマン、ヤマキケマンなどがあります。
ミヤマキケマンは近畿地方以東、シマキケマンは琉球が生育地とされ、いずれも該当しないので、県総合博物館に照会したところ、西日本に最も普通に生育しているフウロケマンと分かりました。
2011年4月、五ヶ瀬町と高千穂町の境にある二上山に、アケボノツツジの撮影に出掛けた折、途中の六峰街道沿いでも、群生しているフウロケマンを見かけましたので、写真を追加しました(下の3枚の写真)。
【フウロケマン(日本の野生植物U(平凡社)から)】
山地や低地の日当たりの良い草地に生える無毛で柔らかい越年早。
本州中部以西〜九州に分布する。
高さ15-50pになり、茎は、丸く下方で分枝し、斜上する。
葉は、卵形〜長卵形で、1〜2回羽状複葉。
小葉は、広卵形で羽状に深裂し、さらに欠刻がある。
総状花序は、長さ2〜5pで、2〜8花をつける。
花は、4〜7月に咲き、長さ18〜20mm、
刮ハは、短腺形〜腺形長さ10〜20ミリ、少し数珠状にくびれる。
種子は、裏面に円錐状の突起がある。
DSCN1934-1フウロケマン 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳
R0012289フウロケマン 11.04.26六峰街道(五ヶ瀬町)
DSCN7625フウロケマン 11.04.26六峰街道(五ヶ瀬町)
フウロケマン ケシ科 キケマン属
DSCN19361フウロケマン果実 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳
DSCN1937-1フウロケマン 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳
DSCN1935-1フウロケマン 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳
DSCN1904-1フウロケマン 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳
DSCN7630フウロケマン 11.04.26六峰街道(五ヶ瀬町)
DSCN1928-1フウロケマン 10.05.01高千穂町押方鳥屋岳