キレンゲショウマ

キレンゲショウマ　ユキノシタ科　キレンゲショウマ属　　　　国：絶滅危惧Ⅱ類
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　県：絶滅危惧ⅠＢ類

　県北の山中に生えているという稀少植物のキレンゲショウマは、以前から観察撮影したいと思っていた植物です。

　かつて、クマガイソウを観察する目的で、高千穂町鳥屋岳癒しの森を訪れた際、若葉をつけたキレンゲショウマの群落を見かけましたので、７月の花期を待って、再び自生地の森を訪れました。

　同森で、稀少植物の保護活動をされている興梠幸男さんに現地を案内していただき、黄色い美しい花をつけたキレンゲショウマが群生する様子を撮影しました。

　風の強い日で、撮影条件は余りよくありませんでしたが、鐘形をした、うつむき加減のキレンゲショウマの花や蕾の特徴を何とかとらえることができました。

【キレンゲショウマ（原色牧野植物大図鑑から）】
　紀伊半島，四国，九州，朝鮮半島，中国の深山にまれに生える多年草。
　茎の高さ80cm位，無毛。
　葉は、下部では長い葉柄があり，上部でほとんど無柄，長さと幅は10～20cm，両面に伏毛がある。
　花は、夏。黄色の鐘形花。花弁は長さ３～４cmで肉厚，雄しべ15本が３輪に並ぶ。
　和名は、黄花を開くレンゲショウマに似た植物という意味。