ノブキ キク科 ノブキ属
ノブキの花は、非常に特色ある形状をしています。
写真に見られるとおり、雌花は頭花の周辺部にあり、中心には雄花があります。
周辺の雌花は、稔ると棍棒状の果実ができ、中心部の雄花は落下して、その跡が中心に白い点となって見えます。
果実には、粘液を出す濃紫色の粘腺点があり、これで動物に付着して種子を散布する、粘着型のやっかいな引っ付き虫だそうです。
同じキク科のフキとよく似ています。
フキはフキ属、ノブキはノブキ属に属し、フキはフキノトウが花なのに対し、ノブキは茎に花を咲かせます。
11月に入り、ようやく、ノブキの果実を撮影しました(4〜6段目の6枚の写真)。
引っ付き虫といわれるとおり、撮影中も、棍棒状の果実が指に付着するので、接写に苦労しました。
【ノブキ(原色牧野植物大図鑑から)】
日本各地をはじめ,南千島から朝鮮半島,中国,ヒマラヤなどのアジアの暖帯から温帯に分布し,山地の木かげや湿気の多いところに生える多年草。
地下茎は、横にはう。
茎は、高さ50cm位,上部は分枝して有柄の腺がある。
葉は、薄く、下面には白綿毛が密生する。
花は、夏から秋,中央に雄花,周辺に雌花がつく。
そう果は、粘腺点を密生し、他物につく。
和名は、野のフキの意。
PB010029-3 ノブキの果実 08.11.1 白鳥神社
PB010044-3 ノブキの果実 08.11.1 白鳥神社
P1080055-3 ノブキの果実 08.11.1 白鳥神社
P1060259-1ノブキ 08.8.26白鳥神社
P8360004-1ノブキ 08.8.26白鳥神社
PB010041-3 ノブキの果実 08.11.1 白鳥神社
PB010035-3 ノブキの果実 08.11.1 白鳥神社
P1080047-3 ノブキの果実 08.11.1 白鳥神社
P1060265-1ノブキ 08.8.26白鳥神社
P8360011-1ノブキ 08.8.26白鳥神社