伊豆諸島、四国、九州南部、沖縄等の照葉樹林内に生える常緑の多年草です。

 茎は、ややほふくし、先は直立し、花序を含めて長さ10〜30cm、4〜7葉を互生します。

 葉は、卵状楕円形〜卵状披針形、長さ3〜8cm、深緑色で、葉柄は赤色を帯びます。

 花期は、8〜9月、有毛の総状花序は頂生し、3〜20花をまばらにつけます。

 蕚片は、赤褐色、長さ3〜4mm、広卵形〜長楕円形、花弁は白色、長さ3〜4mm、卵形、唇弁は、白色、長さ3〜4mm、卵形で、基部は嚢状となり、基部上面に1対の突起があるそうです。

 帯紅色の花の色と側萼片が、斜卵形でやや小さいこと、唇弁内の突起が角状であることから、カゲロウランと区別できるといいます。

 しかし、素人にはなかなか分からず、県総合博物館に照会し、ヤクシマアカシュスランと分かりました。


 前年(2005年)は、花後の写真しか撮影できませんでしたが、記録のために掲載しておきます。
 一緒に写っているのは、トウゲシバです(4段目の写真)

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L09753 ヤクシマアカシュスランの花ガラとトウゲシバ
05.11.13 加江田渓谷

N106128 ヤクシマアカシュスラン 
06.9.9 加江田渓谷

N106132 ヤクシマアカシュスラン 
06.9.9 加江田渓谷

ヤクシマアカシュスラン  ラン科 ヒメノヤガラ属  国:絶滅危惧U類
                                県:絶滅危惧U類

N106125 ヤクシマアカシュスラン 06.9.9 加江田渓谷

N106131 ヤクシマアカシュスラン 06.9.9 加江田渓谷