サトイモ科テンナンショウ属の植物は、いささか気味の悪いものが多いようですが、ツクシマムシグサはその中ではおとなしい感じの植物です。

 マムシグサは仲間が結構多いようですが、ツクシマムシグサは、九州に分布する多年草で、写真のマムシグサは、おそらくツクシマムシグサと思います。

 高さ60cm内外です。

 春に、地上に葉と花序を出します。

 普通、葉は通常1個で偽茎部は長く、全体的にマムシグサに似ています。

 花茎は、葉柄部と同長か短く、仏炎苞は、葉と同時またはやや遅れて開きます。

 舷部は、しばしば辺縁に細突起があり、基部が三角状卵形で、先は尾状に長くなり、ほぼ水平に伸びます。

 花序付属体は、有柄で棒状です。

 和名は、筑紫蛇草。

 なお、テンナンショウ属の植物としては、ムサシアブミキリシマテンナンショウツクシヒトツバテンナンショウも、別ページに掲載していますので、あわせてご覧ください。

ツクシマムシグサ  サトイモ科 テンナンショウ属   県:準絶滅危惧

L11512 ツクシマムシグサ 06.4.3 加江田渓谷

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L11188 ツクシマムシグサ 06.3.26 加江田渓谷

L11438 ツクシマムシグサ 06.3.31 加江田渓谷

L11143 ツクシマムシグサ 06.3.26 加江田渓谷

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