ミツバツツジオンツツジ、ヤマツツジなど加江田渓谷のツツジ類が終わってかなり日数が経って咲きました。

 どうみてもサツキツツジです。

 サツキツツジは、本州中部から屋久島までの雨の多い地域に自生する小型ツツジの一群で、山岳地帯の渓流沿いの岩場や砂礫地などを好み、しばしば河岸の岩上に野生するとされています。

 下部から分枝し、高さ20〜90cm、枝や葉に褐色毛があります。
 葉は、長さ2〜3.5cm。
 花は、初夏、通常1個ずつ、径3.5〜5cmの紅紫色の花を開きます。 雄しべ5本。
 花冠は漏斗状で、先が5弁に分かれ、花色や花の大きさ、花弁の形など変異が多種多様で、園芸品種が多く、人気が高いといいます。

   開花は、ツツジ属の中では5月下旬〜6月中旬と遅く、陰暦の5月頃に咲くので、サツキと呼ばれます。

 皐月ツツジ(さつきつつじ)と書くが、一般には略してサツキといわれています。


《サツキとツツジの違い》
 
両者の区別についてはよく議論されるところですが、サツキは植物分類学上、まったくツツジと同じ仲間です。
 ただ開花期が特に遅く、季節感その他が異なることから、昔から区別して考えられてきたようです。

 開花期以外のサツキとツツジの相違点としては、
 枝ぶりがツツジは直上性であるが、サツキは横開性であること、
 葉の表面に、ツツジには比較的光沢があり、毛が少ないのに対し、サツキでは光沢が少なく、毛深いことがあげられますが、その他の形質は共通点が多いようです。

 このように、サツキはツツジの一種ですが、園芸上、両者は独立して扱われることが多いのです

サツキツツジ  ツツジ科 ツツジ属

N103264 サツキツツジ 06.5.22 加江田渓谷

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