コンニャクの花は、あまり出会す機会の少ない花です。
3月末、県薬草・地域作物センターを散策中、展示園のコンニャクが小さな花茎を2本出しているのに気付き、観察を続けたところ、 一月余り経過した5月初めに、ようやく花が開花しました。
サトイモ科の花の花らしく、仏炎苞は赤味を帯びたチョコレート色ですが、思ったより悪臭はありません。
翌々日、薬草・地域作物センターから連絡をいただいたので、再度撮影に出向いたところ、仏炎苞は、3日前に観察した時のようなハリは失われ、花序全体がややしなびた感じでした。
開花のピークは、何時だったのでしょうか。
なお、薩摩半島を中心に分布し、本県では未確認のヤマコンニャクが2020年5月に初確認されたとのことです。
都城市の現地に足を運び、開花した花や普通葉の様子を観察しました。
併せてご覧ください。
【コンニャク(原色牧野植物大図鑑から)】
インドシナ原産,畑に植える多年草。
球茎は径25cm,短い側枝を多数出して子いもを作る。
葉は、毎年1枚出て、葉柄は高さ20〜50cm,葉身は分裂する。
成熟株は、晩春,球茎から花茎を出し、高さ1m位となり,悪臭ある花序を頂生。
球茎をコンニャクダマと呼んでコンニャクを作り,食用,工芸用として用いる。
和名は、漢名蒟蒻の字音が転訛したものである。
古名コニヤク。
DSCN2643bコンニャク花 13.05.03薬草・地域作物センター
DSCN2625bコンニャク花 13.05.03薬草・地域作物センター
P1040488-1kコンニャク花 08.05.06綾町入野
DSCN12084bコンニャク花茎 13.04.19薬草・地域作物センター
DSCN2726bコンニャク花 13.05.07薬草・地域作物センター
DSCN2732bコンニャク花 13.05.07薬草・地域作物センター
DSCN1747bコンニャク花茎 13.03.31薬草・地域作物センター
P1040487-1kコンニャク花 08.05.06綾町入野