ヤブツバキの変種で、果実がリンゴ大の大きさになるリンゴツバキがあると聞いていましたが、実際に観察する機会がなく、果たしてどれ位大きな実をつけるのか、疑問に思っていました。
図らずも、九州自動車道霧島SAで、『リンゴツバキ』 とラベル標示されたツバキの木を見かけましたので、ホームページに掲載することとしました。
観察した印象ですが、普通のツバキに比べて、花はやや小さく、葉もやや狭小で、細く、たくさんの果実がついているように思いました。
図鑑類の説明によれば、果実は、径5〜8cmと大きく、赤く熟する。
花は、普通のツバキに比してやや小さく、果実は、果皮が厚く、種子は小さい(最下段左右の写真)。
そのため、果実が大きいわりには、椿油を採取するのに適した品種とはいえないとのことです。
なお、分布は、屋久島に限られているという説と、四国の一部、九州南部〜沖縄にかけて分布するという説があり、はっきりしないようです。
【リンゴツバキ(原色樹木図鑑(北隆館)から)】
ツバキの変種。屋久島で発見、九州・奄美大島・沖縄・四国などにも分布。
本州の関東でも植栽でき、大果を実らせる。
樹形は、長楕円形か半球形に繁茂、高木となり、灰褐色の樹皮で枝も密。
葉は、屋久島産のものでは特徴があり、やや細長く長楕円形。
花は筒状で、紅色。
子房は大きく、秋に果実は肥大して5〜8cm。果皮は厚く、種子は小さい。
DSCN14653 リンゴツバキ 果皮&種子
.10.09.04 小林市霧島SA
リンゴツバキ ツバキ科 ツバキ属 別名 オオミツバキ
DSCN14654 リンゴツバキ 果皮&種子
.10.09.04 小林市霧島SA
DSCN14433 リンゴツバキ果実 .10.08.17 小林市霧島SA
DSCN14443 リンゴツバキ果実 .10.08.17 小林市霧島SA
DSCN1188 リンゴツバキ .09.04.11 小林市霧島SA
DSCN1194 リンゴツバキ 09.04.11 小林市霧島SA
DSCN1186 リンゴツバキ 09.04.11 小林市霧島SA
DSCN1183 リンゴツバキ 09.04.11 小林市霧島SA
DSCN14450 リンゴツバキ果実 .10.08.17 小林市霧島SA