近年、宮崎市の街路樹としてヒメユズリハが使われているのをよく見かけますが、剪定されてしまい、花を見る機会があまりない植物の一つです。
都城市早水公園にヒメユズリハの大きな木がありますので、花期を待って花を観察することにしました。
ヒメユズリハは、ユズリハと同科同属で、雌雄異株です。
この観察木は、雄株でした。雄花をびっしりとつけた特徴のある雄花序のようすは、ユズリハに大変よく似ています。
また、都城市の街路にもヒメユズリハが使われている箇所がありましたので、雌花をつけているのではないか、調べてみました。
タイミング良く、雌雄両方の花を観察することができましたので、写真を追加しました(右側の4枚、左側4~6段目の3枚の写真)。
葯も引き続き、観察したいと思います。
なお、果実の様子も別ページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。
【ヒメユズリハ(原色牧野植物大図鑑から)】
房総半島以西,四国,九州,琉球列島,及び朝鮮半島,台湾に分布,海岸の暖帯林内に生える常緑高木。
高さ3~10m。
葉は、ユズリハに似ているが、小さく長さ7~20cm,全縁,若木では2~3の浅い切れ込みがある。 表面は光沢がない。
雌雄異株。
花は晩春,花弁はないが,がくはあり,雄しべ8本。
和名は、葉がユズリハに比べて小さいため。
ヒメユズリハ ユズリハ科 ユズリハ属
R0017191ヒメユズリハ雌花 15.04.18都城市松元町
R0017213ヒメユズリハ雌花序 15.04.25都城市松元町
DSCN1421cヒメユズリハ雄花序 15.04.15都城市松元町
DSCN1427cヒメユズリハ雄花序 15.04.15都城市松元町
DSCN1379cヒメユズリハ雄株 15.04.15早水公園
DSCN1424cヒメユズリハ雌株 15.04.25c都城市松元町
R0017218ヒメユズリハ雌花 15.04.25都城市松元町
R0017195ヒメユズリハ雄花 15.04.18都城市松元町
DSCN1377cヒメユズリハ 15.04.15早水公園
DSCN1367cヒメユズリハ雄花 15.04.15早水公園