アケボノソウそのA  リンドウ科 センブリ属 

 08年10月上旬 、霧島・えびの方面を散策中、なんと、アケボノソウに出会しました。

 真っ赤に紅葉したヤマウルシを撮影しようと、カーベイに車を寄せ、降り立った足元に、独特の模様の白いアケボノソウが7〜8輪、花を咲かせていたので、非常に驚きました。
 私の散策経験から言うと、稀少植物のアケボノソウは、県内では高鍋湿原にしか生えていないといわれていたので、一瞬、目を疑いました。

 観察した場所は、えびの高原からえびの市に下る県道30号線沿いです。
 標高1000m位の道路脇の平坦な所で、ススキの株元に生えていました。

 湿原の植物と思っていた私には信じられない、ほとんど水気の無い場所です。
 多くの図鑑も、山野の湿地や湿気のある水辺や、谷川沿いの林縁に生えると記しています。

 高鍋湿原のアケボノソウは、何度も通って、ようやく、一度だけ観察できた植物でしたので、既に別ページに掲載していますが、今回、観察した霧島のアケボノソウ も珍しいので、敢えてこのページを追加することにしました。


 また、2010年の10月、霧島・えびの方面を散策中、県道30号線の林縁で、アケボノソウ の群生を見かけましたので、別ページに掲載しました。

 同じく、2010年の11月、アケボノソウの果実も観察しましたので、写真を上記ページに掲載してあります。



【アケボノソウ(原色牧野植物大図鑑から)】
 日本各地及び中国の温帯から暖帯に分布。
 山野の水辺などに生える越年草。
 茎は、高さ60〜90cm、四角形。
 根生葉は、花時には枯死する。
 花は、夏から秋。
 花冠は深く5裂し、離弁花のように見え,裂片には緑色の2点と黒紫色の細点がある。
 和名の曙草(あけぼのそう)は、花色が明け方の空を色どり,花冠の細点を暁の星と見立ててつけたといわれる。

身近な野の花 総目次に戻る
トップページに戻る

P1070477-3アケボノソウ 08.10.11 県道30号線えびの市

P1070473-3アケボノソウ 08.10.11 県道30号線えびの市

P1070464-3アケボノソウ 08.10.11 県道30号線えびの市

P1070485-3アケボノソウ 08.10.11 県道30号線えびの市

身近な野の花 10月目次に戻る

P1070481-3アケボノソウ 08.10.11 県道30号線えびの市