生駒高原付近を散策中、道路端の藪に交じって、ジロボウエンゴサクに似た草が群生していました。
この時期、あちこちでよく見かけるムラサキケマンかとも思い、近寄ってみると、やや違う花序をし、よじ登るように草がからみあって生えており、初めて見る植物でした。
インターネットで調べたところ、ニセカラクサケマンではないかと思います。
ニセカラクサケマンは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、植物体に含まれるアルカロイドを利用するために栽培されることがあるほか、希に野生化しているそうです。
ムラサキケマンに比べると、ずっと繊細な草姿をしており、花は白く、先端のみが濃紅色で、果実は球形だそうです。
それから1か月後、まだ花をたくさん咲かせていましたが、よく見ると、早くも丸い幼果がつき始めていました(最下段左の写真)。
【参考:ムラサキケマン(原色牧野植物大図鑑から)】
日本各地,及び中国大陸の温帯から暖帯に分布。
山麓や道端,畑の近くなどの日かげにふつうに生える越年草。
秋に生え,乳液はなく、水液が出る。
茎は、多肉。高さ20〜60cm,稜がある。
葉は柄があり、根生,茎上の両方がある。
塊茎はない。
花は、晩春から初夏に咲き,長さ15mm。
和名は、紫色のケマンソウの意味。
さく果は、やや扁平ではじけるとき,果皮が両側に巻き上がる。
ニセカラクサケマン ケシ科 カラクサケマン属
P1110094-3ニセカラクサケマン 09.4.19
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P1110091-3ニセカラクサケマン 09.4.19
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P1110093-3ニセカラクサケマン 幼果 09.4.19
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P3210004-3ニセカラクサケマン 09.3.21
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P3210001-3ニセカラクサケマン 09.3.21
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P1100358-3ニセカラクサケマン 09.3.21
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