各地の道端や畑などに普通に生える越年草で、春の七草の1つです。
草質は柔らかく、茎は束生し、下部は横に伏して斜上します。
茎の片方に1列に毛があります。
葉は、長さ1〜2cm。
花は、春から秋まで、次々に開きます。
別名アサシラゲは、朝の日に当たると花が盛んに開くので、朝開けの転訛したものだそうです。
ハコベは、仲間の種類が多く、正確な区別は意外と難しいようです。
5弁の花びらが深く二深裂するので、花びらが10枚あるように見えるのが、ハコベとノミノフスマです。
これに対して、花弁の先端が浅く裂けるのが、ミミナグサ、オランダミミナグサです。
また、花弁が全く裂けないのが、ノミノツヅリです。
全体の印象が似ていますので、実際にハコベなのか、別な種類なのか、分類は厄介です。
ハコベとノミノフスマは、花びらだけでは区別できません。
全体の印象で、マクロ的に見た方が分かります。
ノミノフスマの草姿は、全体的にやや弱々しい印象です。
また、茎に1列の毛があるのがハコベ、無毛なのがノミノフスマという区別もあります。
ハコベ ナデシコ科 ハコベ属 別名 ハコベラ、アサシラゲ
L05751 ハコベ 05.5.26 垂水公園
L05760 ハコベ 05.5.26 垂水公園
L05750 ハコベ 05.5.26 垂水公園