フタリシズカほど、ホームページ掲載上、てこずった植物はありません。
 その経緯は、別ページのフタリシズカフタリシズカそのAを見ていただければ分ります。

 最初にフタリシズカを見つけたのは、2006年8月で、このときは花は着けておらず、閉鎖花と思われる花序が葉腋にぶら下がっているだけでした。

 観察を続けるため、数日後に同じ場所を訪ねたのですが、残念ながら一帯は、道路の除草作業で、4株あったフタリシズカは、一株も残さず全て刈りとられており、一帯を隈なく探しましたが、無駄骨に終わりました。

 再び同じ場所で、フタリシズカを観察したのは、翌2007年で、このときも花期を過ぎていたため、やはり、閉鎖花しかつけていませんでした。

 ようやくフタリシズカの花を観察したのは2009年の4月です。
 撮影を試みましたが、薄暗い林縁で、本来直立するはずの花穂は、横向きに大きく曲がり、フタリシズカらしい写真は撮れませんでした。


 そのような経緯を経て、フタリシズカらしい写真を撮影できたのは、5年後の2010年の5月、同じ霧島山麓の広域農道みやま霧島ロード沿線(えびの市)です。

 かなり大きい株で、はっきりとした二本の花穂を撮影できましたので、新たにページを作成し、ホームページに掲載することにしました。

 5年間の散策の経緯が分かるよう、これまでのフタリシズカのページとあわせてご覧ください。


 なお、同科同属のヒトリシズカも、なかなか出会う機会がありませんでしたが、2011年春にようやく撮影できましたので、別ページに掲載しました。



【フタリシズカ(原色牧野植物大図鑑から)】
 日本各地及び中国の温帯から暖帯に分布。山地や林野に生える多年草。
 茎は、分枝せず節がある。高さ30〜60cm。
 葉は対生し、輪生状ではない。長さ8〜16cm。細かいきょ歯がある。
 花は春。
 和名の二人静(ふたりしずか)は、花穂が2本あることを示すが,3本出るものもある。花後,夏から秋に閉鎖花を出す。
 全体に、ヒトリシズカよりも粗大で、優雅さはない。

トップページに戻る

身近な野の花トップに戻る

5月の野の花に戻る

DSCN2140-1フタリシズカ10.05.05えびの市みやま霧島ロード

DSCN2148-1フタリシズカ10.05.05えびの市みやま霧島ロード

DSCN2139-1フタリシズカ10.05.05えびの市みやま霧島ロード

DSCN2152-1フタリシズカ10.05.05えびの市みやま霧島ロード

DSCN2149-1フタリシズカ10.05.05えびの市みやま霧島ロード

DSCN2146-1フタリシズカ10.05.05えびの市みやま霧島ロード

フタリシズカそのB  センリョウ科 センリョウ属