イチビ アオイ科 イチビ属 別名 キリアサ、ゴサイバ
ゴボウの花を探して都城地域を散策中、ゴボウ畑のあちこちに、ゴボウの花茎の如く立ち上がっている1.5m位の草丈の植物を見かけました。
待望のゴボウの花茎と思って、近寄ってみると、花色も形もゴボウとは全く異なる植物でした。
ゴボウでないことは直ぐに分かりましたが、果たして何なのか?
ゴボウ畑のあちこちに、まるでゴボウの花茎の如く立ち上がっているのです。全くキツネに包まれたような奇妙な感じでした。
付近のゴボウ畑でも、全く同じ状況でした。
後日、県総合博物館に照会したところ、イチビという不思議な植物と分かりました。
何故、ゴボウ畑のあちこちに、イチビが一斉に生えていたのでしょうか。
イチビについて、 『世界最強、最悪の雑草』 と書いているホームページもあります。
最強、最悪の雑草が、何故、ゴボウ畑に立ち上がり、育っていたのか、全く不思議な話です。
その後、日南海岸で勢いよく群生しているイチビを観察しましたので、別ページに掲載しました。
数年前から、海岸端に生え始め、最近では、道路際を席巻しているそうです。
【イチビ(原色牧野植物大図鑑から)】
インド原産の1年草。昔、中国を経て日本に入り,しばしば栽培され,ときには暖地で野生状態となって人家付近の荒地に生える。
高さ1.5m位になる。
葉は、互生、長い柄のある心臓形。全体に軟毛を密生する。
夏から秋に、5弁の黄色花をつける。
茎の皮を剥いで、繊維を利用する。
別名の桐麻は、葉が広いことをキリの葉に見立てたもの。 地方により、ゴサイバと呼ぶこともある。
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