身近な野の花 目次に戻る

トップページに戻る

R0014967ハグロソウ 13.08.29都城市御池町

R0015000ハグロソウ 13.08.29都城市御池町

R0014947キツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

R0014944キツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

DSCN2628aキツネノカミソリの蕾 13.08.29都城市御池町

DSCN2678aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

DSCN2658aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

DSCN2636aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

キツネノカミソリ  ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 

DSCN2688aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

 変種のオオキツネノカミソリは、2011年に撮影し、すでにこのホームページに掲載していますが、母種ともいうべきキツネノカミソリは、なかなか観察する機会がなく、探していた植物です。

 偶然、キツネノカミソリの開花していることをTV報道(NHKニュースWAVE宮崎(2013.08.26放送))で知り、NHK宮崎放送局に照会したところ、キツネノカミソリが自生している場所を教えていただきました。
 2〜3日後に台風15号が接近するとの天気予報が出ていたので、急遽、現地に出向きました。

 キツネノカミソリは、国道沿いの小学校敷地の草はらの中で、オレンジ色の美しい花をひっそりと咲かせていました。
 数株にまとまって、草はら全体に広がるように、あちこちにキツネノカミソリが生え、ちょうど花期最盛期を迎え、たくさんの花を間近に観察する機会に恵まれました。

 遠目の草姿は、ヒガンバナによく似ていますが、近づいてよく見てみると、キツネノカミソリの花は、華やかなヒガンバナに比べて、控えめで地味な印象を漂わせていました。

 また、花の蜜を求めて舞うアゲハチョウも見かけました(右側2段目の写真)
 
 真っ先に開花した花は、すでに花被片が萎み始め(左側6〜7段目の写真)、足元に目を遣ると、花茎を立ち上げたばかりの蕾だけの花茎も見かけました。参考までに撮影しました(右側3段目の写真)

 『キツネノカミソリの花被片は、反曲しない』 といわれていますが、写真のとおり、将にそのとおりの花被片です。

 また、オオキツネノカミソリに比べると、キツネノカミソリの雌しべ、雄しべは短く、花被片から突出していないので、花被の印象は、オオキツネノカミソリよりもずっと上品な感じがしました。
 
 なお、綾町のオオキツネノカミソリの自生地でも、ハグロソウがすぐ近くに生えていたのですが、今回散策したキツネノカミソリの自生地でも同様に、すぐ近くにハグロソウが生えていました(最下段の2枚の写真)
 植生上、何か関係があるかも知れないと思って、残り花をつけたハグロソウを撮影し、帰路につきました。


【キツネノカミソリ(原色牧野植物大図鑑から)】
 本州,四国,九州,及び朝鮮半島,中国に分布し,原野や山麓などに生える多年草。また北海道にも野生化している。
 高さ30〜45cm。
 葉は、軟らかく、春に出て晩夏に枯れる。
 花は夏から初秋,葉が枯れた後、花茎を立ち上げ,長さ3〜4cm。花被片は反曲しない。
 種子は、球形で大きい。 有毒植物。
 和名の狐剃刀(きつねのかみそり)は、葉の形からいう。

DSCN2625aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

身近な野の花 8月目次に戻る 

DSCN2689a&蜜を求めるアゲハチョウ 13.08.29都城市御池町

R0014946キツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

R0014942キツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

DSCN2669aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

R0014937キツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町

DSCN2667aキツネノカミソリ 13.08.29都城市御池町