ヘベズ  ミカン科 ミカン属 
 県薬草・地域作物センターで、ヘベズの花が咲いているのを見かけました。

 ヘベズは、スダチより玉が大きく、カボスより香りが優しく、ユズより皮が薄く、たっぷり果汁がとれる日向市を中心とする地域で生産されている「酢ミカン」です。 

 2015年5月末、早くもヘベズの青い果実が稔っていましたので、写真を追加しました(4~5段目の2枚の写真)



【宮崎県庁HPみやざきの味と花101)から】
 江戸の末期、日向・富高村の黒木平兵衛さんの庭先で栽培されたことに由来。
 名前も、平兵衛さんから取り、「へべず」と呼ぶようになった。
 平兵衛さんは心優しく、自ら育成した本種を接ぎ木にして、近隣の農家に分け与え、後年、その遺徳をしのび、日向市富高の西川内に「平兵衛翁之碑」が建立された。
 
 露地ものは、8月中旬から10月中旬まで出荷され、近年はハウス栽培も行われ、5月から8月まで「夏の酢ミカン」として重宝されている。
 日向市を中心に門川、東郷町、西郷村で栽培され、年間の収穫は100トン前後。
 
 スダチ、カボス、橙(ダイダイ)ユズは仲間で、「木酢」とも言われ、全国でも盛んに栽培され、その土地のお国自慢の味になっているものも多い。
 徳島のスダチ(年間収穫量8,000トン)、大分のカボス(5,600トン)、沖縄のシイクワシャー(1,500トン)がその代表。
DSCN1858c ヘベズ果実 15.05.29 県薬草・地域作物センター
DSCN7906 ヘベズ 11.05.07 県薬草・地域作物センター
DSCN2659b ヘベズ 13.05.03 県薬草・地域作物センター
DSCN7911 ヘベズ 11.05.07 県薬草・地域作物センター
トップページに戻る
DSCN1860c ヘベズ果実 15.05.29 県薬草・地域作物センター
DSCN2658b ヘベズ 13.05.03 県薬草・地域作物センター
DSCN7909 ヘベズ 11.05.07 県薬草・地域作物センター
野菜・果物類目次へ戻る