木々の美しい実として、秋に必ず取りあげなければならないのがムラサキシキブでしょう。
和名のムラサキシキブは、優美な紫色の果実を、紫式部の名をかりて美化したものといわれています。
温帯から暖帯の山野に生え、また庭木として栽植される落葉低木です。
花については、【6月の花】 のページで紹介したとおりです。
この仲間には多くの種類があり、ムラサキシキブの花序は腋生(葉腋から出る)、コムラサキは腋上生(葉腋のやや上部から出る)だそうですが、なかなか区別できません。
普通、庭に植えられているのは、ほとんどコムラサキだそうです。
9月には、まだ葉もきれいについていますが、野生のムラサキシキブは、実が美しくなるのは11月で、葉はほとんど落ちていました。
野生のムラサキシキブは、生駒高原のやや上の県道1号線沿いと、えびの高原からえびの市に降りる県道30号線沿いの途中2ヶ所で撮影しました。
両方とも、花序は腋生でしたので、ムラサキシキブと思います。
06年に県道1号線で綺麗な実をびっしりつけた株を見つけたので追加しましたが、すっかり落葉していて、ムラサキシキブかコムラサキかよく分かりません(最下段の写真)。
なお、ムラサキシキブよりも地味な花をつけるヤブムラサキの果実は、別ページに掲載しています。
またその後、ムラサキシキブの変種で、大粒の美しい果実をつけるオオムラサキシキブの実も撮影しましたので、別ページに掲載してあります。
L10043 ムラサキシキブ 05.11.20 県道1号線
L10068 ムラサキシキブ 05.11.20 県道30号線
ムラサキシキブ クマツヅラ科 ムラサキシキブ属 別名 ミムラサキ
L10063 ムラサキシキブ 05.11.20 県道30号線
N108538 ムラサキシキブ 06.12.9 県道1号線