加江田渓谷で見慣れない小さなタデを見かけました。
どう見ても、普通に多いイヌタデとは全体の印象も、花序も違います。
タデの類も分類が難しく、素人にはなかなか分かりません。
県総合博物館に照会したところ、写真(9/30撮影)でははっきりしないが、恐らくハナタデではないかとのことでした。
観察を続け、10月下旬に撮影した写真ではハナタデの特徴がはっきり出ています。
ハナタデは、日本各地の山野に生える1年草です。
茎は、高さ30〜60cm、下部は普通這わないとされています。
葉は、柄があり、葉の中央部分の幅が広がり、葉面には、ときに黒色の斑紋があるといいます。
花は、秋、がくは5枚に深裂し、長さ1.5〜2mm、淡紅色です。
そう果は、宿存がくに包まれています。
ハナタデの名は、花が梅花状に開くからいうそうです(下段写真)。
加江田渓谷以外の場所でもハナタデを撮影しました。
なお、同科同属の白花のイヌタデや、サナエタデ、ボントクタデ、ヤナギタデの写真も、別ページに掲載していますので、あわせてご覧ください。
N107468 ハナタデ 06.10.24 加江田渓谷
N106777 ハナタデ 06.9.30 加江田渓谷
N107467 ハナタデ 06.10.24 加江田渓谷
ハナタデ タデ科 タデ属 別名 ヤブタデ
N107465 ハナタデ 06.10.24 加江田渓谷
N107475 ハナタデ 06.10.24 加江田渓谷